出前講座に行ってきました
(公財)北九州市身体障害者福祉協会 櫻木 奈緒子(さくらぎ なおこ)
北九州市内の高校などからの依頼を受け、喉頭摘出をされた方々で構成されている『北九州創声会』の方達と出前講座に行ってきました。
北九州創声会は、当協会が北九州市の指定管理者として運営する障害者福祉会館の指定管理事業の一つ『音声機能障害者発声訓練事業(喉頭摘出者発声訓練教室)』の実施団体です。この教室は、発声方法の取得についてはもちろんですが、当事者同士で相談し合える場としての役割も担っています。
昨年度、特に『知ってもらう大切さ』について改めて考えさせられる機会が多かったことから、今年度は多くの喉頭摘出をされた方に発声訓練教室を知っていただき、参加していただけるよう、行政や福祉・医療関係機関に『周知』するための働きかけの方法を検討していた矢先の、出前講座の講師依頼でした。
今回行った出前講座の1つは、対象者が看護科の高校生だったこともあり、事前の質問用紙の事項を含む、当日の質疑応答が活発に行われました。質問の内容は病気のことや手術後の生活の変化など、講師を取り巻く環境についての質問がありました。質問を受けた講師は、看護師から受けた行動でうれしかったことや悲しかったこと、家族の支援のことなど、その時のご本人の心境と併せて話をしてくださいました。講師の話を真剣に聞きながら、涙を流している生徒さんばかりで、その光景を見て、皆さん、それぞれいろんなことを感じ取ってくれたのだと思いました。
最後に講師の方々からは、未来の看護師の皆さんに人生の先輩として応援のメッセージを伝えていました。
講師として人前であまり話したことがないと言っていた今回の3名ですが、緊張ししながらも、とてもわかりやすく端的にお話をしてくださいました。
医療と障害福祉サービス、また高齢になると介護保険制度など、本人を取り巻く環境がライフステージの段階でその都度変化すると、本人や家族はその先のことで不安な気持ちになります。
本人・家族が安心できるように、可能な限りこれまでと同じ環境で生活していくには、医療・福祉、様々な領域の方たちが連携し、支援をしていくことが大切になります。そのために、まずは障害のある人が「自分の困りごとを周りに知ってもらう」ことが大切だと思います。
喉頭摘出者の理解が進むよう、出前講座を通して、今回のような依頼がもっといろんな所から来るようになればと思いました。



